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戸隠・小布施へ [Diary]

 3月の終わり。長野市内を抜け善光寺の裏手から戸隠バードラインを経由、「天の岩戸伝説」の舞台として知られる戸隠へ。戸隠神社は奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社五社の総称。九頭龍社以外は天の岩戸開きの神事に功績のあった神々が祀られている。険しい岩肌を見せる戸隠の山々は神の棲む山と考えられ古くから山岳信仰の拠点として栄え歴史を刻んできた。

戸隠へ.JPG戸隠神社・中社鳥居.JPG中社・境内.JPG

戸隠神社・中社1.JPG戸隠神社・中社2.JPG戸隠神社・中社3.JPG

戸隠神社中社 御祭神 天八意思兼命(アマノヤゴコロオモイカネノミコト)

中社の狛犬をパチリ。いつも拝見させて頂いているナツパパさんのブログ「わたしのあしあと」で「狛犬さん見物」というカテゴリーがあり様々な狛犬があることを知った。今までは意識して見ることがなかったが狛犬を見る目は今までとは違う(・・・はず)。中社の狛犬はオーソドックスな部類に入るのだろうか・・・などと考えつつ奥社へ向かう。

 中社・狛犬阿形.JPG中社・狛犬吽形.JPG中社・御神木.JPG

中社・狛犬.JPG空1.JPG奥社へ1.JPG

平日の11時頃。奥社手前の駐車場も空いている。ここから約2キロの参道を歩き奥社へ。参道は真っ直ぐに伸びて両側には逆サ川という小さな川が流れている。

逆サ川.JPG奥社へ2.JPG奥社へ3.JPG

随神門手前の狛犬。口が赤く塗られている。

随神門.JPG参道4.JPG参道から2.JPG

参道のほぼ中間地点にある朱塗りの随神門をくぐり、さらに奥へと進む。ここからは景色が一変。参道の両側には江戸時代に植樹された樹齢数百年の杉並木が続く。この杉並木を歩きたくて戸隠へ。荘厳な雰囲気に圧倒される。澄み切った空気、足元の雪はさらさらして歩きやすい。聞こえるのは自分の足音と動物の鳴き声だけ。時間が経つのを忘れる。道は緩やかな登り坂に。階段も雪で覆われているので慎重に。さらに進むと勾配が急になっていく。降りてくる人の表情も皆真剣。この辺りで翌日の筋肉痛を確信する。

参道1.JPG空2.JPG参道3.JPG

参道から3.JPG参道から4.JPG参道から5.JPG

参道から6.JPG参道から7.JPG参道から8.JPG

奥社・狛犬1.JPG参道から1.JPG奥社・狛犬2.JPG

奥社手前の狛犬はまだ雪の中。近づくほどに木々の間から岩屏風の様な戸隠山が迫ってくる。山々の厳しい稜線。何度か転びながら奥社へ辿り着く。雪に埋もれた奥社。

奥社・鳥居.JPG奥社より1.JPG奥社社殿.JPG

隠神社奥社 御祭神 天手力雄命 (アメノタヂカラオノミコト)

天岩戸(あまのいわと)をこじ開けた大力の神。太陽神天照大神(あまてらすおおみかみ)は御弟神須佐之男命(スサノオノミコト)の度重なる非行に嘆き哀しみ天岩戸に籠ってしまわれる。天照大神が隠れてしまったため世界は闇に閉ざされ災いが続く。困り果てた八百万の神は天の安河原に集まり相談。知恵の神・思兼命(オモイカネノミコト)は岩戸神楽(太々神楽)を創案。天岩戸の前で宴を開き様々な儀式を行う。天鈿女命(テンノウズメノミコト)は神楽を舞いその様子があまりにも面白おかしく八百万の神は笑いつられて踊り出す。天照大神はその騒ぎに何事かとそっと岩戸を開き外をご覧になり待ち構えていた天手力雄命(アメノタヂカラオノミコト)が岩戸に手をかけ渾身の力をこめて岩戸を開き世の中は再び明るくなる。天照大神が再び岩戸に入っては困ると、日向の高千穂の地から投げ飛ばした天岩戸の片方が突き刺さった場所が信州・戸隠であるとされる。(天の岩戸開き)

戸隠連峰1.JPG戸隠連峰2.JPG奥社より2.JPG

奥社からの戸隠山の眺望が素晴らしい。時折すれ違う人と挨拶を交わしながら来た道を戻る。下りは一歩一歩慎重に歩を進める。奥社入口~奥社コース往復約1時間半ほど。鏡池はまた次回のお楽しみにとっておくことに。バックミラーに映る山々に振り返りたい衝動を抑えながら再びバードラインへ。市内を抜け北信、栗の名産地として知られる「小布施」へ立ち寄り、帰路に着く。昨秋、職場を変わり半年の準備段階を経て4月からの新年度はいよいよ大きな転機を迎えることとなる。その前に戸隠を訪れ気持ちのシフトチェンジができたような気がした旅であった。

小布施にて.JPG竹風堂にて.JPG栗最中1.JPG

小布施落雁2.JPG小布施落雁3.JPG栗最中2.JPG

戸隠観光協会 http://togakushi-21.jp/

小布施町観光情報サイト http://www.e-obuse.com/


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コメント 16

PANDA

meさま
拝読して、戸隠神社の奥社までの道のりの
神聖な空気をわたしもおすそわけしていただきました(笑)
新年度からのお仕事が何事もなく順調に進みますように
お祈りしています。
by PANDA (2009-04-03 00:25) 

ナツパパ

拙ブログを取り上げて下さり、ありうがとうございました。
戸隠神社、素晴らしいですね。
いかにも清められた神域という感じがします。

お写真の狛犬、どれも素晴らしい出来栄え、と拝見しました。
古くからの神社には、良い狛犬が似合います。

新しい環境でのお仕事、どうか順調にいきますように。
by ナツパパ (2009-04-03 09:19) 

ようこくん

ピンと張り詰めた新鮮な空気を感じます。
まだまだたくさんの雪が残っているのですね。

狛犬の種類って考えたこともありませんでした。
そうやって視点を変えてみると旅だけでなく近くの神社でさえも
新鮮なものに見えてきますね。

気分新たに、新年度からのお仕事頑張って下さいね。
by ようこくん (2009-04-03 20:55) 

たっしー

お土産ありがとう!!!久しぶりに最中を頂きました~♪すごくおいしかったよ。宮城にも白松がモナカっていう銘菓があるからお土産にするね。
by たっしー (2009-04-03 22:11) 

me

PANDA様
いつも有難うございます。
訪れて、戸隠の山々が険しくとも人々を魅了してやまない理由が少しだけ分かったような気がしました。



by me (2009-04-03 23:23) 

me

ナツパパ様
いつも有難うございます。狛犬の文章のところで
勝手ながらどうしても外せませんでしたので紹介させて頂きました。

帰りの高速道路で姨捨という地名を見てナツパパ様が記事にされていた「田毎の月」を思い出しながら帰路に着きました。


by me (2009-04-03 23:32) 

me

mr.freeman様
ご訪問&nice!を頂き有難うございました。


by me (2009-04-03 23:36) 

me

ようこくんさま
ご訪問頂き有難うございました。
長野市内は雪もなく標高が上がるにつれ残雪が。
思っていたよりも雪深い場所でした。
今まで気にしていなかったのですが
ナツパパさんのブログを拝見して狛犬の多様性に驚かされました。
新年度、気持ちを新たに頑張りたいと思います。
by me (2009-04-03 23:42) 

kotobukimaru

神の宿るところは神聖な空気が漂ってますよね。
写真でもそれが十分に伝わってきます。
戸隠、いいところですね。
雪の中、こういう場所に出かけるmeさんにナイス!!!
by kotobukimaru (2009-04-04 08:19) 

ikubotok

良い旅でしたね~。

雪の杉並木・・・。
雪に埋もれる鳥居・・・。

たぶん昔から変わらない景色なんでしょうね。
気持ちリセットできそうですね。

新年度もmeさん楽しみにしてますよ(^_-)-☆
by ikubotok (2009-04-04 11:29) 

me

たっしーへ
へとへとです。でも頑張るぞー!

by me (2009-04-12 23:42) 

me

kotobukimaru様
ご訪問有難うございました。
ガイドブックのベストシーズンにことごとく逆らって(偶然ですが)旅に出ています。奥社までの道のりはやや険しかったですが、kotobukimaru様が仰るように神聖な空気の中に身をおけて非日常的な体験ができました。
by me (2009-04-12 23:46) 

me

ikubotok 様
ご訪問頂き有難うございます。
お陰様で、良い旅ができました。
今年度もよろしくお願いいたします!!!
by me (2009-04-12 23:47) 

me

neko222様
お久しぶりです。
ご訪問頂き有難うございました。
帰国されるのを待ち遠しく思っておりました。
またよろしくお願いいたします。

by me (2009-04-12 23:48) 

テン

雪景色が素敵です。
和菓子もおいしそう( *´艸`)
by テン (2009-04-14 18:17) 

me

テン様
ご訪問頂き有難うございます。
雪景色に心洗われました。
落雁が美味しかったです。
by me (2009-04-25 23:36) 

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